第3回「8月の成長の様子」

 宮島醤油は2014年4月からミヤジマ紫黒米酢(しこくまいす)の販売を開始しました。お酢の原料である紫黒米「佐賀40号」は、佐賀県農業試験研究センターが開発しました。その名前のとおり紫黒色の色素をもったお米で、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを含んでいます。宮島醤油では、「ミヤジマ紫黒米酢」を作るために、紫黒米の契約栽培をしています。

それでは、今回は8月の成長の様子をご紹介します。

【2017年8月23日】

きれいな青空が広がっています。

 紫黒米は出穂(しゅっすい)期を迎え、穂が出ていました。

 芒(ノギ、ボウ:穂の先から伸びている針状の突起)が紫黒色をしています。

隣の水田の「夢しずく」はもう穂が垂れています。

 水田の中に、かわいらしい花が咲いていました。ミズオオバコという名前で、白から淡いピンク色の花を咲かせます。花びらは3枚です。
 「田んぼのおもしろ生きもの図鑑」(社団法人農山漁村文化協会 発行)によると、以前は田んぼの普通の雑草でしたが、水質の悪化、水のにごり、農薬に弱いので、最近はなかなか見ることができなくなってしまいました。山すその水のきれいな田んぼで探すと、見つかりやすいそうです。

 こちらの黄色い花はカタバミです。ハート形をした小葉は就眠運動をします。夜中や雨の降りそうな曇りの日には小葉は折りたたまれ、片側が欠けたように見えることから、漢字では傍食と片喰と表記されます。

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